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2018年 私はここに共感しました

■ 杉村 麻里

学校の使命は、生徒に“答え“を与えることではない。生徒にとって必ずしも、天国のような学校が良い学校とは限らない。答えの出てしまった問題は、人を真に動かす原動力にはならないから。 学校の本当の使命は、子どもたちに生涯をかけて取り組む価値のある“問い”を見つけさせることなのだと思う。(P.109)
民族の記憶の中には、民族のアイデンティティが刷り込まれている。アイデンティティというものは、他者との関わりの中で初めて生まれるものだから。けれど、周囲を荒れた海に囲まれた孤島に生まれ育った多くの日本人は、幸か不幸かそういう具体的な民族的軋諜をほとんど経験せずに育つ。それゆえに、民族的なアイデンティティが育ち難いのだろう。(P.114)
社会は私たちには想像もできないようなスピードで動いている。子供たちはそういう時代に対して、準備しなきゃいけない。けれど今までの教育は、数十年に1回しか産業革命が起こらない。(P.359)

「茶色のシマウマ、世界を変える」 石川拓治著 (ダイヤモンド社)より

■ 長畑 公子

・・・「解釈は多様、事実はひとつである」とあらゆる便宜を惜しまれなかった河野司氏、・・・(P.270)

「妻たちの2・26事件」 澤地久枝著 (中央文庫)より

■ 小野 沙穂利

「何度も聞いたのは『この仕事が好きだ』という言葉です。…『僕は本当にラッキーだよ。朝、目が覚めて、今日も仕事ができると思うとうれしいんだ。いつも、スタジオに入るのが待ちきれない。次のプロジェクトに着手するのが待ち遠しい』。…(P.138)
昼夜を問わず苦労を重ね、挫折や失望や苦しみを味わい、犠牲を払っても-それだけの価値がある。なぜなら、最終的に、その努力はほかの人々の役に立つからだ。(P.204)
「なぜ貧しい家の子供たちのことなんか気にするんだ?家族じゃないんだぞ!赤の他人じゃないか!」今の私には、自分がそうしたかった理由がよくわかる。ひとりの人間が、多くの人を助けるために何ができるか。私には幼いころからずっと、母の姿を見てそれを学んできた。大きな「目的」のもたらす力を、目の当たりにして育ったのだ。(P.225)

「GRIT やり抜く力」 アンジェラ・ダックワース著 (ダイヤモンド社)より

■ 杉浦 真一郎

世の中でいちばんわかっていないのは自分自身のことだ、ということに気づくことができました。これは、年をとってみないとわからない発見でした。(P.24)
向き合ったおかけで、新たに発見できることがあるのです。苦手な相手を避けることで、知らなかった自分に出会えるせっかくの機会を逃してしまうのはもったいないですよね。(P.103)
過去の自分にこだわり、自分のやり方はこうだとか、自分はこういう性質だ、ということを決めつけず過ごしています。だから、毎日が自己発見の連続なのです。(P.154)

「生きていくあなたへ」 日野原重明著 (幻冬舎)より

■ 津久井 孝史

部署の業務=サービスを一覧化したリストを「サービスカタログ」と呼びます。…いままでなんとなく取り組んでいた仕事を一覧化する。それは、自分たちの業務の価値を見直し、他者に説明できるようにするため、そして脆弱さや改善点に気づくためにも重要です。(P.48)
組織のグローバル化・仕事の細分化、外注化・介護、育児、家事、PTAなどの地域行事と仕事のかけもち・定年延長 これらの環境変化とうまくつきあうためには、終始対面前提の働き方は改めなければなりません。(P.114)

「働き方の問題地図」 沢渡あまね&奥山睦著 (技術評論社)より

■ 大野 有美

小さな習慣なら本当に小さな行動から始め、意志の力を効率的に使えるので、一度に複数の習慣に取り組めます。(P.111)
人が身につけられる重要なスキルのひとつは、マインドフルネスと呼ばれる「気づき」です。これは、自分の思考や行動に意識を集中できることを意味します。(P.130)
人生の最強のツールとなるのは継続する力です。なぜなら、それか行動を習慣に成長させるただひとつの方法だからです。(P.198)

「小さな習慣」 スティーブ・ガイズ著 (ダイヤモンド社)より

■ 小川 泰祐

人間の苦悩や惨めさについて、あれやこれやと口にされている-私はそうしたもの理解しようとしているし、そのうちいくつかは身をもって知るようにもなった。人生を浪費するということはどういうことか、あれやこれやと口にされている。けれども、人生を浪費してしまったと言えるのは、人生の喜びだとか悲しみだとかに欺かれてしまって、自分のことを精神として、自己として、永遠に、決定的に、自覚するに至らなかった人だけである。(P.49)
世間でとやかく言われるのは、知的あるいは美的な心の狭さについてであり、つまりどうでもいいことについてばかりである。実際、世間で話題にのぼることといえば、どうでもいいことについてばかりだ。それは、世間に埋没して生きるとは、どうでもいいものに無限の価値を置くことに他ならないからである。(P.59)
一般に、孤独への欲求というものは、ある人間の中に精神というものが存在していることのしるしてあり、またそれがどんな精神であるかを測る尺度でもある。「まったく薄っぺらい、人問とも呼ぺない手合いや、つるんでばかりいる輩」は、どんな孤独への欲求も感じることかなく、インコのように、ほんの一瞬でも一人になろうものなら、たちどころに死んでしまうほどである。(P.112)

「死に至る病」 セーレン・キェルケゴール著 (講談社学術文庫)より

■ 小玉 育美

・・・生きるということは、ある意味で義務であり、たったひとつの重大な責務なのです。たしかに人生にはまたよろこびもありますが、そのよろこびを得ようと努めることはできません。よろこびそのものを「欲する」ことはできません。よろこびはおのずと湧くものなのです。・・・しあわせは、けっして目標ではないし、目標であってもならないし、さらに目標であることもできません。それは結果にすぎないのです。しあわせとは、タゴールの詩で義務といわれているものを果たした結果なのです。・・・、しあわせというものは思いがけず手に入るものにすぎず、けっして追い求められないものであるわけですから、しあわせを得ようとすれば、いつも失敗することになるのです。(P.23)
これほど失望した人のそのような悲哀は、最後には、二つのことによって克服されます。それは、謙虚さと勇気です。収容所の囚人だった人ならだれでも、この二つをたずさえて、新しい生活に入ることになります。彼は謙虚になること、絶望的な運命に対しても謙虚になることを学びました。ただ、その謙虚さと無欲さはとても深いので、そもそも外からわかるようなものではなかったのです。
けれども、人生には、かつて心に誓ったことを守る瞬問があります。そしてそれは決定的な瞬問なのです。その誓いというのは、パンのほんの小さな一切れ、ベッドで寝ることができるという事実、点呼に立たなくてもいい、死の危険がたえずある中で生きていなくてもいいという状況、こうしたものを感謝をもってうけとめるということです。(P.155)

「それでも人生にイエスと言う」 V・E・フランクル著 (春秋社)より

■ 的野 勝利

人間の体は、動くことを前提につくられています。長いあいだ体を動かさないでいると、筋力は低下し関節は硬くなり、いざ動かそうとしてもしうことをきかなくなるのです。まるで長年乗らなかった自動車のエンジンのように、体のあちらこちらがサビついてしまうわけです。(P.257)

「人生百年 私の工夫」 日野原重明著 幻冬舎文庫より

■ 笠井 泉

雑草のように僕らはタフなんですけれど、内心、とても弱虫なもんですから。こうやって生き延びる資質で一番大事なことは、弱虫ですね。弱虫だと割合シャープに、いろんなことを受け取れます。強気になるとダメ。感性が麻痺して感じられることも、感じなくなくなってしまう。(P.19)
母によく言われていたことは、・・・いつでも笑顔でいなさい、憂鬱な顔をしてはいけないって。だからなのか、わたしはあまり憂鬱になることはないんですよ。一年を通してわりと、ルンルンという感じ。これじやイヤ、とかいう感情がないの。(P.153)
やっぱり、どんなことでも100回以上回数を超えると、自分らしいホンモノになってくるもんですねえ。何度でも繰り返すことで、白分なりのやりかたやコツがつかめてくる。僕はね、何でもまず100回を目標にしています。ときをためる暮らしの目標ですね。(P.171)

「ときをためる暮らし」 つばた栄子&つばたしゅういち著 (文春文庫)より

■ 星野 幸生

・・・、飲食店に限らずお客さん相手の商売は、商品以上にお客さんとのやりとりが重要なポイントになります。気を使わずに話ができる。専門的な情報を持っている以上に、気心が知れていて心地よい雑談ができる。人は、そういう人間関係ができている店に足が向くものなのです。
それが、客にとっての「また行きたい店」なのです。(P.130)

「談力が上がる話し方」 斉藤孝著 (ダイヤモンド社)より

■ 浜地 宏幸

「最大の努力を払った者こそが最大の効果を得られる」というのが、50年間のビジネス人生から得た私の実感であり、それが真実なのです。(P.131) 

「2000社の赤字会社を黒字にした 社長のノート」 長谷川和廣著 (かんき出版)より

■ 戸田 寿子

わかくして学べば、すなわち壮にして為すことあり。壮にして学べば、すなわち老いて衰えず。 老いて学べば、すなわち死して朽ちず。(P.75)

「50代から始める知的生活術」 外山滋比古著 (大和書房)より

■ 舘 教江

そのシーンを思い出す度に、私は声も出なくなる。いや、声なき声で、つぶやきたくなる。「生涯、私を楽しませ続けてくれた君にふさわしいフィナーレだった」と。(P.137)
静かに行く者は健やかに行く 健やかに行く者は遠くまで行く(P.153)
仕事と伴侶。その二つだけ好きになれば人生は幸福だという・・・(P.173)

「そうかもう君はいないのか」 城山三郎著 新潮文庫より

■ 平塚 剛

営業では、アポを取って会うことが重要なのですが、このアポ取りができない人が多いようです。そういう人にアドバイスするとき、「お役立ち思考」について話します。というのは、セールスでは、どうしても商品を売ろうとする気持ちが先立ちます。商品を売る、つまりお金をもらおうという気持ちです。
この気持ちになると、「売れないんじゃないか。売れなかったらどうしよう」ネガティブ思考が頭をもたげてきます。人間は誰だって簡単には他人にお金をあげないからです。その結果、アポ取りの電話をかけられない状態に陥ります。・・・売りたいという気持ちは抑えて、お客様に良い情報をあげよう、その人の人生を上げてあげよう、という気持ちになれば、電話ができるはずです。(P.72)

「運命転換思考」 江上治著 (経済界)より

■ 竹原 美由紀

ハリネズミとリスは紅茶を飲み、ハチミツを舐め、ときどきうなずきあった。午後が過ぎていくにつれ、リスもハリネズミも時間が止まればいいのに、と思った。あるいは、カミキリムシがその日偶然、一秒を一時間に、一日を一年に変えればいいのに…そして紅茶とハチミツがいつまでもなくならなければいいのに、と。日が暮れ、窓の外に雪が降りはじめたのを見ると、ずっと雪が降り続くことを願った。ドアが開かなくなって、リスが冬じゅう泊まらなければならなくなるように。ハリネズミもリスもそうなってもかまわないと思っていた。そうなったときのことを考えたら、もうなにもいやなことはないように感じた。(P.165)

「ハリネズミの願い」 トーン・テヘレン著 (新潮社)より

■ 春木 洋子

独立した一人ひとりが、決して依存し合わないけれど、協力しながら同じ方向に進んでいく。たいていの仕事はチームであり、チームはこんなふうに動いていきます。まわりの人と忘れずに情報を共有しましょう。
「あれはどうなってるんだろう?」と不安にさせる前に報告し、「何なんだろう?」と誰かを置いてきぼりにしないように連絡し、「大丈夫かな」と心配させる前に相談しましょう。「報・連・相」も立派な情報発信です。(P.48)

「しごとのきほん くらしのきほん 100」 松浦弥太郎著 (マガジンハウス)より

■ 宮内 秀憲

…イチローのフォームは、毎年のように微妙に変化しているといっても過言ではない。その意昧では彼は、フォームにはこだわっていないのだろう。イチロー自身はこう語っている。「毎年気持ちは変わりますし、身体も微妙に変わります。いいフォームが何年経ってもいいとは思いません。.その時々の自分に合うフォームが必ずあるはずです」(P.49)
・・・40歳を越えたイチローが、いまだ成長しようという意志を持ち統け、そのための努力や試行錯誤を厭わないことである。そして、「変わる」ことを恐れないということである。・・・それまでと同じことをやっても、それ以上の結果は出ない。もっと成績を上げたいと思えば、変わるしかない。変わるとはすなわち、進歩することなのである。(P.51)

「野村のイチロー論」 野村克也著 (幻冬舎)より

■ 相川 恵

こんな自分はイヤ、こんな自分はダメ、そう思っていると、いつまでも「卒業」できない。・・・我慢のない自分、ダメだと思う自分、弱音を吐く自分、その自分に○をあげられたとき、次に進めるんだ。(P.49)
いらっとしたときは、何かが、ゆがんでます。ゆがむと、からだに痛みが出ます。食べ物がゆがむ(偏食)と、からだに痛みや不調が出ます。パイプがゆがむと、水がじょうずに流れません。ゆがむと、不具合が出るのです。イライラや不安が出たときは「ゆがんでいる」サインです。(P.75)
それは誰のためだろう。もし自分も守るためだとしたら、それは逆効果かもしれないね。(P.164)

「奇跡の言葉」 心屋仁之助著 (経済界)より

■ 久保田 弘美

・・・どこの部署でも全力で頑張って苦労してみることです。そうすると、そこでの経験が将来的に役立つ瞬間が必ず訪れるはずです。(P.187)
・・・明るく元気に努力して、最後は「なんとかなるさ」で楽観的に構える。そうすれば、なにかに行き詰まることもなく、組織も個人も伸び続けていけるはずです。(P.215)

「フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉」 原 晋著 (アスコム)より

■ 吉田 直人

命をかけるというほどの思いがあって、はじめていかなる困難にも対処していく力が湧いてくるのだと思う。(P.35)
賞賛のことば、うまくいっていることについての情報であれば、それはただ聞いておくだけでいい。けれども、こんな問題がある、ここはこうしなくてはいけない、といったことがあれば、それについてはいろいろな手を打たなければいけない。それが指導者の耳に入ってこないというのでは、必要な手も打てなくなってしまう。(P.50)

「指導者の条件」 松下幸之助著 (PHP研究所)より

■ 齊藤 洋子

ああ、長生きするということは、全く面倒くさいことだ。耳だけじゃない。目も悪い。始終涙が滲み出て目尻目頭のジクジクが止らない。膝からは時々力が脱けてよろめく。脳ミソも減ってきた。そのうち歯も抜けるだろう。なのに私はまだ生きている。
「まったく、しつこいねエ」
思わず呟くが、これは誰にいっているのか、自分にか?神様にか?わからない。ついに観念するときが来たのか。かくなる上は、さからわず怒らず嘆かず、なりゆきに任せるしかないようで。
「私の今日この頃」の章より

「九十歳 何がめでたい」 佐藤愛子著 (楽天kobo電子書籍版)より

■ 荒井 真子

「・・・悲しみは大きな力に変えることができる。だから、科学を発展きせた最大の原動力は人の死、すなわち戦争ではなかったのか、と」(P.178)
「地雷は核兵器と並んで、科学者が作った最低最悪の代物である。いかなることがあっても、科学技術によって、人間を傷つけたり、生命を脅かしたりすることは許されない。・・・」(P.289)
「科学を制する者は世界を制す」一言一言を噛みしめるように湯川がいった。「核兵器や地雷を思い浮かべた時、この言葉は全く別の意味を持ってしまう。・・・」(P.291)

「禁断の魔術」 東野圭吾著 (文芸春秋)より

■ 斉藤 浩二

積極的な心の姿勢で生きるとき、人生は不思議な展開をします。ピンチのときでも前向きな気持ちでいると、それが人生のターニングポイントとなって好転することがよくあるのです。今後、悪いように思えることが起きたときには、こう考えてみてください。それは、良いことにつながる可能性を秘めている、と。(P.87)
すべてに共通しているのは、あらゆる偉業と大成功の陰には代償、規律、練習があるということです。・・・成功するためには進んで代償を払わなければならないのです。本当の成功は努力して手に人れるものです。(P.169)

「あなたの潜在能力を引き出す20の原則」 ジャック・キャンフィールド&ケント・ヒーリー著 (ディスカヴァー)より

■ 根津 美奈

自分は生きるに値する人間だという判断は、人間の心理的成長には欠かせないものである。(P.233)
自分が自分の理解者であり、自分の保護者になろうとすることである。決して自分に対して批判的になってはいけない。(P.237)
最終的には自分が自分の人生の責任をとらなければならない。他人の期待にかなおうとどんなに勤勉に頑張ってみても、その人達が自分の心の底の虚無を満たしてくれるわけではない。(P.240)

「自分に気づく」 加藤諦三著 (PHP文庫)より

■ 松本 映里

「聞くことは、話すことよりずっとエネルギーがいる。だけど、その分、話すための勇気を得られるんだ、と思います」話すための勇気。(P.158)
「困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している」(P.322)

「本日は、お日柄もよく」 原田マハ著 (徳間書店)より

■ 早川 咲璃果

別に楽しいことがないときでも「フェイク・スマイル」で笑顔をつくるとストレスが軽減されて気分がよくなる(P.33)
・・・ひとが笑顔になるのは「楽しいから」「幸せだから」ではなく、笑うから楽しくなるし、幸せになるのです。つまり、「笑顔」=「楽しい」「幸せ」だと脳にインプットされていますから、笑顔をつくることで幸せな気分を呼び起こすことができます。(P.34)

「科学的に元気になる方法を集めました」 堀田秀吾著 (文響社)より

■ 黒田 美穂

むしろ歌を理解し、深く愛しているからこそ、ご白身には手が出せない・・・。(P.197)
(「枕」を書かねばならない)・・・
もう、和歌や漢文にこだわる必要はない。自分に歌才がないこと、風流風雅をきわめるなんてどうしたって無理だということを、素直に認めればいい。言葉はそれ自体が面白いのだ。書くことは楽しいことなのだ。(P.254)
しかし、この時の自分には「枕」という、和歌とはまったく違うものを手に入れた強みがあったからでしょう。(P.307)

「はなとゆめ」 冲方丁著 (角川文庫)より

■ 小出 行雄

取材に行く前には、当然いろいろ下調べをして、「この場所でこの人と会うなら、こういう話を聞けるだろうな」というストーリーは事前にざっくり描いてから行きます。しかし、そこで大切なのは、「自分で事前につくったストーリーに縛られないこと」です。実際に取材に行けば、予想外の新しい発見が必ずあるものなので。(P.298)
あらかじめ考えた仮説に従って内容をまとめるのが「演繹法」ですが、「穏やかな演繹法」というのはいい表現ですね。
調査した内容をもとにストーリーを組み立てる「帰納法」のように、現場主義的なやり方がいいわけではありません。何かしらの問題意識があって行くわけなので、事前に仮説は立てなくてはいけない。(P.299)

「僕らがやっている最強の読み方」 池上彰&佐藤優著 (東洋経済)より

■ 栗原 一恵

仕事をする上で必ず付いて回るものである以上、プレッシャーから逃げることはできない。それでは、プレッシャーとどう向き合っていくのが正しいのか。その答えとしていつも考えていたのが、自分ができる準備を整理することだった。・・・結果はコントロールできないが、どう準備するかは白分でコントロールすることができる。準備を整理することで、打てなかったらどうしようと結果を考える思考の隙間が少なくなっていった。(P.56)
失敗を重ねる中で、当時の考え方は正しくなかったのだと反省したり、アブローチの仕方を変えてみようという新しい発想が生まれることもある。結局は無駄なことを経験してきたからこそ、次からは無駄を省けるようになる。無駄なことが、無駄だと気付くことができる。無駄を重ねることが、本当の力を身に付けることにつながると思うのである。(P.124)

「洞察力」 宮本慎也著 (ダイヤモンド社)より

■ 村木 早織

若い人が「これはできません」と言ったときに、私は「できませんではいけません」と注意します。「『私、よういたしません』と言って教えを乞うようにしなさい」言うのです。
人に意見するときでも、その相手の持ちを察し、どうしたら分ってもらえるかを考え、その努力を繰り返していくことが大切で、やはり自分が本気になって、自分に厳しくしていなければ、それは通じないと思います。(P.108)

「難儀もまた楽し」 松下むめの著 (PHP出版)より